天使の戦闘シーン

[漫画]「ガチギレ天使さん」ネーム(シナリオ)

大空の侵略者編 のビギニング(Beginning)的な位置付けの話になります。世界観の背景やキャラクターの位置付けをしっかりさせたいと思って、大空〜より先にこちらを描いてます。


表記ルール

  • ○…場面
  • ナレーション…漫画で四角囲みになる文
  • 「 」…ふきだしのセリフ、*手書きセリフ とあるのは、ふきだしにいれるまでもないサブ的なセリフ
  • 効果音『 』… 効果音(漫画で描き文字となる部分)
  • 冒頭インデント行は”ト書き文”。状況を説明する文章で、漫画では絵やコマ展開で表現され、文章では書かない(書いても欄外)
  • ( )は補足事項やメモ。「 」内の( )は”ルビ”

○暗雲のたちこめる不穏な空

ナレーション 「人が天に近づき、
       神を恐れなくなったとき、
       災いが天と地を覆うだろう。
            - 大天使記 24:16」

 巨大な怪物が逃げる天使の少女を喰らおうと襲っている。
 少女は16歳くらい、鍛え上げられた肉体で、かなりのスピードで飛翔している

効果音 『ギャア』
    『ギャア』

 怪物からは、叫びとも呻きともいえぬ声が聞こえてくる

怪物 「クウ・・・テン・・シ」
   「クウ・・・」

 まるで地獄から聞こえる声のよう。
 天使は身を捩りながら攻撃を避けている

天使 「くっ!」

 目深にかぶったフードから鋭い目が覗く。
 その怪物を睨む目は、天使というよりは殺し屋のよう

怪物 「クウ・・・」
   「テンシ」
   「クウ」
   「・・・喰う、天使」

 なおも、迫る怪物。
 逃げていた天使が、身軽にクルっと身体を反転させ攻勢に出る

天使 「このぉっ!!」

 天使は武器を構えている、大きな洋弓だ。
 怪物から、無数の異形の者たちが飛び立ってくる

効果音 『バシッ!』

 天使が矢を放った

効果音 『ドカッ!』

 矢が飛び掛かってきた異形の者の、頭蓋骨ど真ん中に命中する

異形の者 「ギエッ!」

 なおも矢を放ち続ける天使

効果音 『バシュッ!』
効果音 『バシュッ!』

 異形の者たちは、天使の放った矢によって次々と墜ちていく。
 しかし、いくら倒しても現れる異形の者たち

天使 「このぉっ!!」

 その数に圧倒される天使。
 飛び掛かる異形の者の群れにもみくちゃにされ、
 天使のフードが外れる。
 綺麗な金髪のおかっぱ頭が現れる。
 その容姿には、まだどこか幼さがのこる。

 回転し、後ろに飛び続けながら、矢を打ち続ける天使

 天使の弓にからみついていた龍が叫ぶ

龍 「数が多すぎる!」
  「矢がなくなっちまう」

 そのとき、巨大な怪物が大きな口を開けて接近してきた。
 吞み込もうとしている

 怪物の影が天使と龍の顔に影を落とす

 絶体絶命

○夕焼けの高台
 丘に立って誰かの帰りを待つ天使の少女。
 8歳くらいの金髪のおかっぱ頭だ

ナレーション「八年前。」

 少女の少し遠くに教会が見える。
 日中は教会に預けられていて、
 今は迎えを待っている様子

少女「あっ」

 遠くに何かをみつけた。
 一人の大柄な天使が歩いてきている。
 30代くらいの大男で筋肉がすごい。
 肩に大きな荷物を担いでいる

少女 「ビック!
   遅いぞ!!」

ビック 「すまん、すまん」
    「家族が病気になったって、
    帰っちまった奴が出てなぁ。
    おかげでこんな時間だ」

ビック 「あん?」
    「なんだ、それは?!」

少女 「拾った!」

 少女が箱をビックに見せる

少女 「神父さんが
   かわいそうだから
   面倒見てやれって」

 (背景に神父とのやりとり)
 教会の門の前に捨てられた箱の前に、
 しゃがむ少女、と、困ったなぁという顔の神父

神父 「ガイアナちゃん、
   人には親切にしてあげるものだよ。
   聖書には「主に信頼して思いやり、
   親切にしなさい」と詩篇 37:3 にもあります」

   「さて、ワシ今日はちょっと
   用事があるんでっと」*手書きセリフ

 ペットの箱を少女ガイアナにおしつけ、
 そそくさと逃げ帰る神父

ビック 「えー?!」

ガイアナ 「ダメか?」

ビック 「やれやれ」
    「あの神父、
    体よく押し付けやがって」

    ブツブツ

    「ペット禁止じゃ
    なかったかなぁ」*手書きセリフ

 最近、住まいを引っ越したばかりで、
 慣れてない様子のビック

ガイアナ 「暗くなったら、
     野犬に喰われるぞ」

 適格に状況だけ言うガイアナ。
 可愛いから飼いたいとか、
 かわいそうだから飼おうとか、
 そういう認識はない模様

ビック 「うーん。
    一晩だけだぞ」
    「また明日、
    神父さんに相談しようっ」

ガイアナ 「わかった。」

 ガイアナは神父に言われたから
 面倒みようとしているだけな感じ。

 夕闇の市場へ向かうビックとガイアナ。
 (画面構図は引きで、夕焼けの丘を歩いていくふたり、
 ビックはダンボールの中を覗いている。
 左右に吹き出しを散らせる。)

ビック「なんだそれ、聖書か?」

ガイアナ 「この子に紐で結んであった」

ビック 「聖書まで教会に捨てていくとは、」
    「世も末だなぁ。」
    「やれやれ」
    「飼い主のやつ、
    よほど嫌なことでも
    あったんかなぁ」

○夕闇の市場
 賑やかで活気あふれる市場へと、入っていくふたり。
 遠くからビックとガイアナを見つけて呼ぶ店主の爺さん。
 ビックが手を挙げて応えている。
 ふたりは帰り道にこの市場を通っていくのが日課

店主 「おー、おかえり〜」
   「今日もいい子にしてたかな」

ガイアナ 「わたしか、
     わたしはいつも良い子だ」

 神父からも「良い子に」とばかり言われているので、
 そのまま言われていることを口から出している感じ。
 店主は習慣でしゃべっているだけなので、それにはとりあわずに

店主 「いいのが入ってるよ」

 袋を嬉しそうにだしてくる
 肉や野菜をいれてくれている

ビック 「お、うまそうだなぁ」

 後ろの方で、それを微笑ましく眺めながら
 井戸端会議をしているおばさんたち

主婦A 「あの分隊さん、いつもご苦労さんねぇ」
主婦B 「亡くなった戦友との約束だって」
   「施設にも入れないで」
   「お子さん引き取って
   面倒みて
   立派よぉ」

 ビックはとくにはとりあわず、爺さんと話している

ビック 「爺さん、また明日な」

店主 「ガッちゃん、またねー」

 ガイアナと龍は、井戸端会議を不思議そうにながめている

○尖塔長屋

 市場のはずれはタワー型のマンションに繋がっている。
 多くの住宅が低層だが、最近建った高層の公団住宅だ、ß
 住人たちは尖塔と呼んでいる
 (螺旋方立体長屋参照)

 中へ入っていくビックとガイアナ

ビック 「ペットは禁止じゃなかったかなぁ」

龍 「コホン、コホン」

ガイアナ 「この子、咳してるー」

○部屋に入ったふたりと一匹

 綺麗な部屋で最近建てられたことが分かる。
 龍に本と結ばれてる紐をといてあげるガイアナ

 龍、拾ったときより少しふっくらと膨らんでいる

 風船のように宙に浮かぶ龍

ガイアナ 「ビック!こいつ浮くぞ」

ビック 「そうかぁ
    前の飼い主は
    珍しいもの好き
    だったのかもなぁ」

 ものすごく適当に相槌をうちながら、
 電磁調理器のようなコンロに鍋をかけ、
 テキパキと調理するビック

龍 「ウッ」

 少し苦しそうな龍

龍 「ケホッ」
  「ケホッ」

 こもった様な、こらえたような咳をする龍
 みつめるガイアナ
 (心配そうにとかはない、ただ見ている感じ)

効果音 『チロッ』

 龍の口の中から、小さい火。

効果音 『ゲホッ』

 唐突に龍の口から炎が吹き出した。

効果音 『ドゴオオ!!!』

 部屋がまるこげになった。
 頭チリチリになったふたり
 (龍はほっそり戻っている)

○尖塔の外

 サイレンが鳴っている
 『ウゥ〜』

 タワーの外で管理人に、額に汗をかきながら、ペコペコ頭を下げているビック。
 周囲にはあわてて避難した住人たち

住人A 「火よ、火」
    「ボヤらしいわ」
住人B 「あら、
    危険でしょ」
住人C 「ねぇ、ここは
    火はダメだ
    ものねぇ」

管理人 「困りますよ。
    そんな物騒なペット」

ビック 「すみません、
    すみません」
    「まさか火を吹くなんて」*手書きセリフ
    「アハハハ」*手書きセリフ

 事態の収集を図るべく全力を尽くすビック。
 おかまいなしな雰囲気で横につっているガイアナ、
 ビックを見上げながら、しっかり龍を抱っこしている。
 龍は相変わらずケホケホと小さな炎を出している

○平長屋

 夕闇の古い住宅街。
 完全に夜になることがない天使の世界。
 夜になって星がいくつかは見えてはいるが、
 街灯がなくともそこそこ明るい。
 尖塔長屋と違い、古く生活感溢れる門戸が並ぶ。
 長屋の管理人の爺さんとビックが話をしている

ビック 「夜分にすまない」

爺さん 「まだ、そのまんまにしてあるよ」
    「ガッちゃん、元気してたかい」*手書きセリフ

 気さくな爺さんは、満面の笑みで言う

爺さん 「いいよ、いいよ」
    「こんな古いところ、借り手がいるわけでなし」
    「ヒヒヒヒ」*手書きセリフ

 ビックは最近までこの長屋の住人だった。
 尖塔は人気で万人が入れるものではないが、
 たまたま抽選に当たって入居でき引っ越していったばかりだった。
 爺さんは借主が戻ってきて内心喜んでいる

ガイアナ 「なんで!」
     「なんでドラゴは
     ダメなの?」

ビック 「高層タワーは
    いったん燃えたら
    煙突効果で
    全焼しかねないのっ」
    「って、ドラゴ?」

 (背景で爺さん独り言)
爺さん 「近代建築は
    なにかと
    面倒だよぉ」*手書きセリフ

 状況をよく理解していないガイアナ

ガイアナ 「おまえ、ドラゴな!」
     「炎を吹くから、ドラゴ!な!」

ドラゴ 「ゴォッ!」
    「ゴォッ!」

 ガイアナの呼ぶ名前に、嬉しそうに応えるドラゴ

ビック 「ドラゴン、だろ」

ガイアナ 「ドラゴ!ファイ!!」

ドラゴ 「ゴォォオオオオオオオッ!」

 すごい炎が周囲を照らす

爺さん 「ほぉっほっほっ」
    「こりゃあ、すごい」

 ドラゴの炎に興奮する爺さん

爺さん 「火災保険なら、たーんまり入っとるからなぁ」
    「ひーひっひっひ」

ビック 「はー、はっはっはっ(汗)」

 燃やしてもいいとばかりに笑う爺さんに、ちょっとひくビック。
 ドラゴは嬉しそうに炎を吐いている

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